袖、衿などの縫い方

ウエストベルトの付け方・縫い方(パンツの前開きの付け方の続き)

2022年4月6日

前回のパンツの前開きファスナーの縫い方に続き、今回は「ウエストベルト」の付け方・縫い方について紹介します。

ウエストベルトの縫い方を知りたい、ウエストベルトの端をきれいに縫いたい、といった方へ向けて

ウエストベルトが簡単に付けられるように、分かりやすく手順をまとめました。

写真付きで丁寧に解説しています。

※画像では、見えやすくする為にあえて違う色の糸やファスナーを使用しています。

 

 

スポンサーリンク

1・ウエストベルトの型紙を書く

まずは、ウエストベルトの型紙の書き方から説明します。

 

直線のベルト布ですが、身頃の「ウエストの出来上がり線」の長さに、「持ち出し」の幅と、「0.5cm」を追加した長さになります。

ウエストベルトの長さは、下記の①~④を足します。

① 前見頃のウエストの出来上がり線=「A」 ×2(左右分)

② 後ろ身頃のウエストの出来上がり線(ダーツは除く)=「B」 ×2(左右分)

③ 前中心から出ている重なり分で付けた「0.5cm」(※前開きの縫い方、の縫い代付けで説明した0.5cmです。)

④ 「持ち出し」の幅

今回、ウエストベルトの高さは3.5cmに設定しました。

裏表で2倍の高さが必要になるので、3.5×2=「7」cmで、型紙は高さ7cmで作成しています。

あとは周囲に縫い代1cmを書き足せば出来上がりです。

 

2・ウエストベルトを付ける

ベルト布を裁断します。
後ろ中心や脇位置など、合印(ノッチ)も入れておきます。

まずは少し大きめに粗裁ちして、接着芯を裏側全面に貼ります。そのあと、正確に裁断をします。

※基本的に、ベルト布はたて地に合わせて型紙を置き、裁断しましょう。(縦方向に長くなるように型紙を置きます。布が伸びにくい方向なので。)

 

ベルト布を半分に折ります。

 

表側(着用した時に外から見える方)の縫い代を、1cmで折ります。

 

内側(着用した時に肌に触れる方)の縫い代を、巻きつけるように折ります。

こうすることで、内側の縫い代が短く折られて、少しはみ出るようになります。

アイロンで折った後の状態です。

 

それでは、いよいよ身頃に縫い付けていきます。

まずは、ベルト布の向きを合わせます。

1cmで縫い代を折った方が表側に見えるように置きます。

長くはみ出て見える方が、内側(体に触れる側)になります。

 

ベルト布を開き、縫い代1cmで折っている方の縫い代と、身頃の縫い代を、中表で合わせます。

 

マチ針で固定します。

  • 両サイドの縫い代1cmを開けた状態で、固定します。(この時、前で重なるウエストベルトの端同士の高さが揃っているか、も気を付けておきます。)
  • 後ろ中心などの合印も合わせてマチ針で固定します。

 

ミシンで縫い合わせます。

ウエストを一周ぐるりと縫い合わせました。

 

ベルト布を起こして、立ち上がらせます。

 

ベルト布の端を中縫いする為、下記の写真のように中表に折り畳みます

 

身頃の端ギリギリに合わせて、ベルト布の端を縫います。

 

縫い代を折り畳み、指で縫い代を抑えたまま、表にひっくり返します。

 

もう片方の端も、同じ方法で縫い閉じて表にひっくり返します。

 

ステッチを隠すように、ベルト布を被せます。

 

マチ針で表から固定します。

 

表から、落としミシンをします。

 

一周ぐるりと縫って、これでウエストベルトが付きました。

 

表から見たところ。

裏から見たところ。

 

3・ボタンホールとボタン付け

家庭用ミシンで、ボタンホールを縫います。

 

ボタンホールの穴を開けます。

切り過ぎないように、ボタンホールの上にマチ針を刺してから、リッパーで切ります。

 

ボタンを付けます。

 

これでパンツが出来上がりました。

 

 

 

今回使用した道具など

今回の解説で使用した道具・材料などをご紹介します。

 

接着芯 (ダンレーヌR111) 
薄くて柔らかく、使い勝手がよい接着芯だと思います。

 

洋裁チョーク
生地にしるしをつける(線を描く)のに使います。
チョークなので少し指先につきますが、チャコペンよりも書き味がなめらかで書きやすいので、直線やちょっとしたしるしをつける時などに、使いやすいと感じています。

 

待ち針
飾り部分が平べったいのが、ジャマにならず、使いやすいです。

 

シーチング生地(仮縫い用)
仮縫い用のシーチング生地。10mあるので、惜しみなく使えて便利。自分で型紙書いてサンプル作成したりするので、たくさん使っています。

 

ウエイト1セット(=6個)
製図するときや、型紙を写すとき、生地を裁断するときなど、ウエイトを置くと動きにくくなるので、持っていると非常に便利です。

 

カッターマット
私はA1サイズのカッターマットを使用しています。

 

ロータリーカッター
私はクロバーのローリーカッター28mmを使用しています。
小回りも効くサイズで、生地の裁断がスムーズにできるので、作業が楽になりました。

 

-袖、衿などの縫い方